あの藤永保先生から、熱き賛同のお手紙をいただく!

拙著『「便利な保育園」が奪う本当はもっと大切なもの』について、保育・教育分野の権威、お茶の水女子大学名誉教授の藤永保先生からお手紙をいただきましたのでご紹介いたします。

藤永先生のご著書「創造性教育」は、共励保育園の保育実践を理論的に支えてくださったものです。当時、保育士の皆さんと読み合わせをしながら学んだことを思い出しました。先生、有り難うございます。

 

藤永保先生からの手紙

(発達心理学者・お茶の水女子大学名誉教授)

平成25年2月20日

エデュケア21研究会でお話を伺ったとき、多年のご経験に裏打ちされた周到な保育を行っていられることに感銘を受けました。

今回のご著作は、そうした実践を続けてこられた方にふさわしい力作です。保育所での乳幼児にはどんな処遇が必要か、またそのために乳幼児の家族との協力と連携が不可欠であることがよく感得できます。

実践記録も、現在の保育所一般の水準からすると、よくもここまで考え抜き具体化できていると感嘆させられます。

その意味で、私が最も感動したのは、貴園保育士の方々がふつうは求められることのない厳密な保育計画の意義を理解し、進んでそれに取り組む姿勢です。勤続年数が平均よりはるかに長いというのも、驚きです。

保育所であろうと幼稚園であろうと、保育者の士気——あえていえば使命感の高さが何よりも大切であり、そのためには園長に意欲と見識があり、それが職員と保護者に十分浸透していることが必要だといつも痛感させられています。貴園には、それが実現されていることを感得できました。

政治家や官僚は、就学前の保育・教育が生涯発達の最初のステップ——基礎を作り、その後の発達を規定しかねない重大な意義を持つことをほとんど理解していません。

待機児童解消だけが急務と考え、保育所の利用者とは保護者以上に子ども自身であるという自明の事実に気づいていません。だから、子育て政策に登場するのは、ほとんど効率化を説く経済学者だけという誠に惨憺たる有様になっています。

そこに、営利目的の企業が参入し、大きな利潤をあげて成功を誇っている例もあることは私もよく知りませんでした。貴著により、それらの営利保育所の実情が具体的に報告されているのも貴重な資料です。

他方、私が思うには、幼稚園界にしろ保育所界にしろ、代表組織とされているのはみな経営者団体であり、族議員に陳情して補助金をもらうことだけが自分たちの使命と錯覚しているような気がします。

勢い、自己の団体の利益を守るのに汲々とする余り、協同して就学前保育・教育の意義を啓蒙し、正当な自己主張を展開する見識すら失われつつあるようにみえます。まして、保育者の専門性の主張と待遇改善については、めぼしい主張はきいたことがありません。これでは自他ともに心細い限りです。

 私は、貴著の今回の主張の核心に多いに賛同します。早速、先日の私達のNPO講習回でも紹介させていただきました。私自身も、この問題を捨て置けないと感じ、4月始めに一書にまとめて公刊する予定でおります。その際は、献本させて頂くつもりですが、同憂の著書が世に出たことには大変嬉しい思いです。

藤永 保

あの北本正章先生から賛同と激励のお手紙をいただく!

拙著『「便利な保育園」が奪う本当はもっと大切なもの』について、名著・ジョン・ロックの「子供の教育」を翻訳された、青山学院大学教授の北本正章先生からコメントが届きましたのでご紹介いたします。

 

北本正章先生からの手紙

(教育学・子ども学者・歴史家・青山学院大学教授)

2013年1月31日

さて、このたびはご著書『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの』(幻冬舎ルネッサンス刊)のご出版、おめでとうございます。

何といってもこのたびのご著書は、保育、幼児教育の現場フィールドで長年、親子の現実を見てこられたお立場からの問題提起ですので、迫力がありますし、説得力があると感じました。

公的補助で保育サービスを上から整備すればするほど税金がかかり、伝統的な育児のネットワークが遮断されやすくなり、サービスに依存し、子育ては親自身が責任を持ってすると言うことが本末転倒のサービス論になってしまい、親の育児能力が低下するというパラドックス、これは、男女共学の拡大や、女性の社会進出を政府が主導し、女性や若者の労働力を安く買いたたく企業に加担した近代福祉政策の罠なのだということ、「意図と結果のパラドックス」(マックス・ヴェーバー)なのだということが、説得力あるメッセージとして響いてきます。

そして、こうした問題提起に対してはすぐに、女性を家庭に囲い込む保守的発想であるなどとレッテル張りをする人が教育学者やジャーナリズムに少なからずおりますが、長田先生の問題提起は、保守とか革新という枠組みを超えたもっと根源的で普遍的な教育の本質に近いところでのものであると、小生などは受けとめています。

そして、歴史家として見た場合、いつの世も、どの社会も、真実を探りあてる人はいつも少数派です。正しいことがすんなりと多数派の賛同を得ることは滅多にありません。しかしそれでも、教育の真実の近くまでたどり着いた人は、諸困難と無理解の中でも、正しい真実を訴え続けるというミッションを帯びます。わたしは、少数派の周縁にいる者として、長田先生の実践と問題提起をそのように見ています。

わたしもだいぶ前の著作で、教育の近代化の中で、ヨーロッパ諸国では、育児と教育が次第にエキスパートに依存するようになってきたために、子育ての必須基盤を構成する親の育児能力が低下してきているのではないかということを問題提起し、その書評が日本教育学会の紀要「教育学研究」でも取り上げられたことがあります。長田先生のご著書では、こうしたエキスパート化が、もはや歯止めがきかないほどの大きな力となって子どもの育成環境に危機的にはたらいていることが、よく読み取れます。

政治家や行政者のように年度年度の予算枠的な発想、あるいは次の選挙のためにしか教育のことを考えない人たちがこの切実さを正しく理解できていないことに、もどかしさを感じている人は多いと思います。

今回のご著書の問題提起に対して、厚生省の心ある官僚と、それを支えるエキスパートの方々、教育学や子ども学の専門家や研究者はしっかり目を見据えて、応援していかなくてはならないと思っています。

今日の保育、とくに最初の3年間ぐらいの子どもの教育—とそれを支える若い夫婦の雇用の安定—についての問題提起と、実践に根ざした解決策の二つの部分それぞれが、心ある保育実践者や為政者、研究者の間で、そして何よりも世の親御さんたちの間で主体的に共有されるよう、わたしも、未来の父親、母親である学生たちに本書の問題提起を伝えていく所存です。いずれ課題図書として授業や研究会などで読み広げてゆくつもりです。

頓首再拝

2013年1月31日

北本正章

『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの』が増刷となりました。

『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの」が増刷となりました。新宿紀伊国屋書店では、保育フェアーが行われており、そのコーナーで販売されていました。全体がピンクやブルーの表紙の保育関係書籍の中に、グレーの本が積まれているのですが、ちょっと場所が違うと思いました。

この本は、どちらかというと、社会学の部類に入ります。政治や行政の問題です。書店担当者の方が、この本を読んで、展示場所を変えてくれるとよいと思いました。

a9b1a6c008c3b7a2b5f5a6aa5e4e8c0a-1024x764

主任と園長が、イタリア、レッジョ・エミリア研修に出発しました。

かねてから、共励保育園の職員をイタリアのレッジョ・エミリアに派遣したいと思っていましたが、利根川さんのご紹介を受けて、研修が実現しました。第2次大戦後、brick by brik 合い言葉に、町の再興を幼児教育から始めたレッジョ・エミリア市の努力は、タイムズ紙などで取り上げられ、世界各国から見学者が後を絶ちません。一般的には3年はかかるということですが、今回、本当に利根川さんのご紹介を受けたために、幸運が舞い込みました。

参加するのは、共励第一保育園の園長と鈴木恵子5歳児主任です。鈴木先生は、今年度ミス日本グランプリを受賞した鈴木恵梨佳さんのお母さんで、フィンランドメソッドのマッピングを5歳児の保育に展開し、その劇遊び活動は、現在博士論文の対象になっています。

さて、どんな収穫があるか、楽しみです。ローマの休日も加わって、オードリー・ヘプバーンよろしく、バイクでローマの街を走るかもしれません。その昔、共励第三保育園の小堀先生が、夏休みにローマに行って、あの階段でアイスクリームを食べていたら、熱射病になり、救急車で病院に運ばれたという事件がありましたが、今回は3月ですから、そんなことはないと思います。しかし、トラベルはトラブルです。どんな事件が起こるか。遠く離れた日本で、心配と同時に楽しみにしています。

主任会議が終わりました。意味のある会議でした。

この主任会議が開催されるようになって何年になるのでしょうか。1989年に総合保育が開発されるようになってから、共励保育園の保育について、その意義をまとめるための会議を八王子市にある大学セミナーハウスで宿泊研修を行ったことがスタートでしたが、それから、毎年、保育展の後に行っています。

昨年は、子供たちの発達と自分づくりの一覧表のまとめで、大きな成果が得られましたが、今年は、現在の保育の状況を振り返るという形で、保育のあり方を見直しを行いました。リストアップされた問題について、時間をかけて話し合いました。

保育カリキュラムを立案する段階での主任の役割とチームの関わり方、チームへの課題の出し方、コミュニケーションの取り方のキーポイントが話されました。

保護者へのお願いする内容に無理はないか、保護者にお願いすることが保護者にとって意味のあることになっているか、などのポイントについて確認し合いました。

保育については、「シルエット」「観察画」「家族画」などについて、保育方法や子供たちへの働きかけ、言葉がけなどについて、議論されました。

このようなポイントについて、細かに反省していくことが大切だと強く想いました。やはり経験が意味を持ちます。共励保育園は、こうした話し合いが積み重ねとなって、保育の蓄積ができていきます。これが保育文化となっていきます。

今年の保育展も多くの参加者で賑わいました

2月17日(日)に共励保育園の保育展が開催されました。

「子供の楽園」と称したこの保育展は、共励保育園の一年間の保育の全てが展示されます。

0歳から5歳までの、子供たちの発達が理解できるような展示になっており、その年齢に応じた保育・教育の実際が、当日参加した子供たちの遊んでいる様子から理解できるようになっています。

特に、親の理解と協力を得て、初めて実現できる保育・教育については、これはやはりお出でいただき、直接感じていただくことによってご理解いただけるのではないかと思っています。来年も開催いたしますので、是非足をお運びください。

共励第一保育園には全部で753名の方に参加いただけました。その内、保育関係者75名、その他51名、共励保育園の園児・保護者・家族で627名となっています。

品川区では、ここ5年連続で保育関係者が見学にお出でになります。4年前は3名、3年前は10名、2年前は30名、昨年は60名、今年はどうも、80名近くになっています。数が合わないのは、約50名が共励第二保育園、第三保育園に分散されたからです。

(3つの保育園に見学に来られた保育関係者は、全部で120名にも及びました。)

なぜ、こんなに一つの保育展に繰り返し、繰り返しお出でになるのでしょうか。品川区の保育士の先生が目指している、または実現したいと思っている「つながる保育」の実際が、共励保育園の保育展に見ることができるからと聞いています。

今年は、区の現在の部長さん、その前の部長さん、元埼玉県教育委員会委員長の松居和先生、宮崎県からお出でになった「よいこの森保育園」の副園長先生、埼玉県の「汽車ぽっぽ保育園」の渡辺園長先生、そうか草花保育園の川島園長先生と、保育行政について、熱く語ることができました。そこへ、衆議院議員の萩生田光一先生が加わり、今後の保育のあり方、自由民主党の保育施策、安倍総理大臣がどのような方向に家族・保育施策をもっていこうとしているのか、というような話も加わり、実のある意見交換ができました。

どの方達も、共励の保育方針に賛同してくださり、共に手を携えて、日本の子供たちのために努力していこうとことになりました。共通する意識は、「このままでは、日本の子供たちがアブナイ!」でした。

拙著「便利な保育園が奪う本当はもっと大切なもの」について、いろいろな意見が出、この本をきっかけに、いろいろなところで保育について議論を広げることが大切であるとの松居先生の意見です。

既に松居先生は、自民党の議員先生方に本を配っており、萩生田先生は、党の保育部会でこの問題を取り上げることができるよう努力をされるとのことでした。

宮崎県では、この本については感心が高くなっているとのことです。いよいよ、保育問題について、本当のことを語れる準備が整いつつあるようです。私も頑張ります。

最後の拙著「便利な保育園が奪う本当はもっと大切なもの」の宣伝です。

八王子市内のくまざわ書店で、「売れ筋ベスト10」の中に入っていると、ブルガリア出身で共励保育園にお子さんを預けている鈴木ゲルギナさんが報告してくれました。

増刷も決まりました。この本を多くの人が読んで、保育について考えていただけると嬉しいです。37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3

55610c25d628705bde31c82a4bd64fbf

「便利な保育園」が奪う本当はもっと大切なもの」が出版されました。

hoiku_cover-obi

共励保育園の主任の先生たちと、「子供たちの発達と自分づくり」の表をまとめ上げ、その表の解説を文章にまとめ上げ、出版しようと3年がかりの努力を重ねてきました。

ところが、平成24年に、新しい保育システムに関する法律が国会を通り、いよいよ規制緩和が広がって、株式会社が保育事業に参入してくることが明らかになりました。

そこで、それぞれの年齢の発達の冒頭に書かれていた保育施策の問題点について、抜き出して一冊の本にした方が良いとの結論になり、その部分をまとめたのが本書です。時期的には、保育制度が変わるときに、広く日本の皆さまに保育問題を深く考えて頂こうと、1月の15日の発売となりました。

ノマドワーカーのイケダハヤトさんも、この本を読んで下さい、次のような紹介をイハヤト・書店で紹介下さっています。

『これは多くの方に読んで、ぜひその賛否と解決策について考えてもらいたい作品です。保育に携わる方はもちろん、子どもを持つ親、経営者の方にもおすすめの一冊。』

既に、イケダハヤトさんのツイッターには賛否両論が渦巻いているとのことです。

保育システムがきちんと機能するには、働き方の見直しが大前提です。ワーク・ライフ・バランスが叫ばれているのに、子供を預けることばかりが優先される世の中の傾向です。

EUでは、「家族責任」という概念を確立し、親が家族に対して責任が負えるような働き方や子育て支援が実施されています。オランダでは1.5稼働政策が実施され、お父さんとお母さん二人合わせて、1.5人分の働き方で常勤正社員となれます。デンマークでは、午後の四時には親は仕事を終えなくてはならないという法律ができています。午後5時には、保育園には子供たちは見あたりません。

これも、みんな家族の大切さを理解したことから発せられる施策です。核家族で、目一杯八時間働くと、家庭を成り立たせる時間と余裕がなくなること、家族が壊れると社会制度では補えないこと、夫婦二人そろっていても、子育てをするのは大変であること、などを理解した上での保育施策であり、労働施策だと思います。

日本の社長さんや経団連の方々も、少子化で労働者が減ることばかりに目がうばわれているようですが、早く目を覚ませてもらいたいものです。

八王子のくまざわ書店で売られていました。

八王子のくまざわ書店で「便利な保育園」が奪う本当はもっと大切なもの」が売られていました。山本さんから聞いたので、書店まで行って、写真を撮ってきました。

37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3

55610c25d628705bde31c82a4bd64fbf

昨日は、宮崎県すぎのこ保育園副園長先生から本の感想をいただきました。経済学者が勝手なことを言っているのに、保育団体は何もしない!と憤っておられました。保育展に是非来たいとのメッセージもいただきました。

平成10年度の総合保育に研究所の所長さんとして、保育に加わってくださいました、レントゲン技師の星加さんからは、次のような手紙が届きました。特に、孔子の解説には説得されました。

紀元前の中国の思想家、孔子の住んでいた世界はもっと人間らしい世界だったのでは、と思わせられる文を論語の中に見る事ができると思います。その一文は次のように言っています。

「仁」の基礎は「孝」であり、「孝」の基礎は親が子に与える「三年の愛」である。

この文が今から2500年ほど前にまとめられ、語り継がれ残ってきたことは、子を育むエッセンスの様なものと考えられ、残っているのだと思います。(中略)日本の若い子育てをしている人達への「ガンバレ若いお母さん」への応援の声となるにふさわしい本と思います。この本が、一人での多くの方に届けばと思っています。

保育展アンケート(平成22年度)

保育展アンケート(平成22年度)

0歳児

ひとつひとつの手作りの遊び道具がとても魅力的で、大人でもワクワクしてしまうようなものがたくさんあり、子供たちの創造力を育てるのに効果的だなぁと、いろいろ参考になりました。(0歳児保護者)

子供が考えながらも楽しそうに遊ぶ姿を見て、いろいろと工夫されていて、遊びの中でたくさんの事を学んで吸収しているんだなと感じました。(0歳児保護者)

兄妹がいると、一日で見終わらないんですね。多年齢のところもじっくり見たかったので、もう少し早くくれば良かったと反省しました。(0歳児保護者)

まさに1歳の我が子の反応がとても良く、夢中になっているのを見て、子供の好奇心を刺激したり伸ばしたりする仕掛けが“すごい!”と改めて嬉しくなりました。先生方からの温かいメッセージや成長の記録等、じーんときて、思わず涙が出そうになるくらいでした。本当に大切に保育して頂いているのが再認識出来、とても有意義な一日になりました。

1歳児

たくさんの手作り作品及び写真で、我が子の成長だけでなく、月齢が上の子の様子を見ることで、これからの成長がわかったり、月齢が下の子は、今までの思い出がよみがえったり・・と、4月からの1年間を振り返る事ができました。

0歳のところから回り始め、息子のいる1歳はもちろん、5歳まで本当に、どうしたら先生方には、こんなすばらしいものを考え、実践し、結果を形として完成させられるのだろう、一体日々の生活のどこに、そうした時間が?と思ってしまうほど、何度もため息をつくくらい素敵な保育展でした。

我が子は、1日中でもあの場に居そうな勢いでした。先生が用意してくれる遊び(作業)がとても楽しいんでしょうね。発達にそっているんですね。きっと。

1回では出来るようにならないことを、先生方は何度も何度も根気よく、丁寧に教えていただけたことが、今の子供の成長につながっていると思います。

2歳児

お店屋さんごっこの、きのこごはんや、焼きとり、のり巻き、小麦粉粘土、ジュース、etc.・・本当にいろいろな工夫がされていて、子供たちも喜ぶ訳だなぁと思いました。子供が店員さんになり、おもてなしをしてくれて、おかたづけまでちゃんと出来ていたので、すごいなぁとびっくりしました。私もやりたい・・・とお客さんになりながらも、うずうずしていました。

1年間の子供たちの成長がずっしり詰まった、とてもすばらしい保育展でした。展示物をみてみると、初めの頃はなかなかうまくできていなくても、段々と上手にできるようになっているのが、とてもよくわかりました。

2歳児のカルタ遊びでは、子供同志で読み、取って遊んでいました。正解の札が1枚でないのが、たくさんの子にチャンスがあって良いと思いました。

親も、子供の作ったものや絵を見るたびに、ウルウル・・!日付を追うごとに成長が見えて、本当に感動です。子供たち一人ひとりに一生懸命接してくれる先生方に囲まれて、保育園が大好きな理由を改めて感じました。

見る人(保護者)を意識して作品づくりをしていると、どうしても子供に“やらせる”という形になってしまうと思うのですが、共励の保育がそういったものでないと驚かされます。作品に取り組むまでに、活動やストーリーがあり、階段を登るように子供たちが考えたり、学んだりしながら力を身につけている・・・。「やった!」「できた!」という気持ちがあるからこそ、「これが僕のだよ、見て!!」と嬉しそうなのですね。

すごく楽しかったです。用意されていたカリキュラムに、日頃子供たちが慣れ親しんで遊んでいるのが、様子を見てすぐわかりました。子供たちの学習能力や色々な能力を十分に引き出してくれる、すばらしい保育を行ってくださっているのだと感動しました。

休みの日になると、「今日保育園は?」と必ず聞いてます。その意味がよーく解りました。子供は楽しくて、楽しくて仕方がないんですね。保育園が大好きで、本当に先生方のお陰です。

10時前に来て、昼食もとらずに(試食はしました)2時まで遊びましたが、それでも全てを見学することができませんでした。もっと見学していたかったのですが、ぜひ祖父母にも見学してもらいたいと思い、急いで帰宅しました。祖父母2人で言ってもらおうと思っていましたが、娘と一緒に行けば、もっと楽しめるだろうと思い、娘に案内役を頼みました。祖母は、先生の説明を聞き、先生の熱心さに感動!ごっこ遊びをする娘の成長に感動!感動して涙が出たといって興奮気味で帰ってきました。

3歳児

この一年間が、全て詰まった保育展。年少の我が子の部屋では、カルタや風車、お面作り等、パパが子供より夢中になっていました(笑)子供たちが焼きそばを作ってくれたりと、お祭りさわぎでした。

入園したては、まだ形のあるものは描けなかったのですが、ある時から顔が描けるようになり、意味のわかる絵になってきたり、ハサミを使って直線から円も切ることができ、折り紙を折ったり、お箸が使えるようになったり、etc・・とてもうれしくおもいました。

噂には聞いていましたが、これほど大がかりで、これほど中身のあるものとはと、とても驚きました。保護者だけでなく、保育関係者の方々もたくさんいらっしゃっていた様でしたが、もっともっと外部の人に宣伝したい気持ちになりました。「こんなにすごい保育園があるよ、ぜひ見にきて下さい!」と。入場料を取ってもいいくらいだと思ったくらいです。(半ば本気です!)

 

お弁当を持参して5時間たっぷり見学。遊びに参加させていただきました。子供たちもとっても満足していました。折り紙、あやとり、縄跳びは、この一年間で本当に色々出来るようになって、感動しました。自信もついて、毎日とても生き生きして、チャレンジしようとする姿が感じられます。各年齢の製作コーナー、遊びコーナーは子供たちにとって最高のプレイランド♪ですね!5時間いましたが、“まだまだ遊びた〜い!”と言っていました。

2歳児クラスからお世話になっていますが、子供の成長に合わせて「ちょっと難しいけれど、頑張れば出来る事」を子供自身が「やりたい!」と思わせるように持っていくよう、よく考えられているカリキュラムだなと毎年感心しています。

4歳児

どの子も自信を持って取り組んでいて、何だか胸がジーンとしてしまいました。この1年間、本当に成長したんだなと嬉しく思います。最初は苦手といってやろうとしなかったことも、上手になっていました。描いた絵、作った作品を説明してくれた娘は「すごいでしょ、じょうずでしょ」と言わんばかりの表情でした。たくさんの自信を持たせていただけたことに感謝しています。

9時から、張り切って保育展を見に来ました。しおりから保育内容の充実がうかがえ、保育展の内容の充実を予想していましたが、実際は予想をはるかに超えたもので感動しました。0・1歳児から順番にたどり、どの年齢でも一人ひとりの発達と個性を理解して、子供だけでなく家庭を巻き込んで、保育園生活と子供の成長を応援してくださっていることが素晴らしくおもいました。家庭だけでは見過ごしてしまいそうなことを、行事や絵本回覧、折り紙、ハートメッセージ等をきっかけに、子供に目をむけられる機会になっていると思い、展示を見て、改めて“ありがたいなぁ!”と思いました。遊びの中に、たくさんの目的があり、子供たちが“楽しみながらやっていたら、身についていた“という子供が自分に自信を持てるようなカリキュラムの素晴らしさ、指導の素晴らしさを感じました。

共働き夫婦の子育てをどう支援するか

「共働き夫婦の子育てをどう支援するか」

中野由美子(目白学園女子短期大学教授)

仕事と子育ての両立支援としての延長保育  

少子社会での家庭支援に向けて、国や行政は、保育サービスの多様化、父親の育児参加や子育てのネットワーク化を支援する体制の整備を急ぎつつあります。5年前から実施されている十カ年計画の子育て支援策「エンゼルプラン」の前半5年間は、仕事と子育ての両立支援、延長保育による親の就労支援が中心でした。平成11年度末には、9000ケ所の保育所で、7時ころまでの延長保育が定着する予定です。同時に、待機児が解消されない低年齢児保育の拡大や病児保育施設の設置、学童保育所の定着などがこれからの課題になっています。

その一方で、身体の動きがぎこちない、生活リズムが定着していない、食事についての悩みが多いなど、生物としての子どもの行動が変わってきているという報告や、周りの子どもへの関心が低い、集団保育が成り立たない、学級崩壊につながる予兆があるなど、社会的な存在としての子どもの変化を心配する声も聞かれます。子どもの変化の背景には親の変化、社会の変化があるわけですが、「親の子育てを見ていると予想できないようなことが起こる」「親にどういえば理解してもらえるか悩む」など、保育者たちは最近の親子に、今までにない質的な違和感を抱き始めているようです。

保育士から見た延長保育「保育者たちの調査から」

このような状況を確かめるために、平成11年7月、私たちは、横浜市とその周辺地域で、園の責任者と保育者にアンケート調査を実施し、約436人からの協力を得ました(保育所179人、幼稚園165人、保育ボランティア92人)。園での子どもの様子や親の子育てのしかた、保育者の家庭支援の現状を中心に調査し、延長保育についても自由記述をお願いしました。

ここでは、保育者たちが延長保育拡大の影響をどのように感じているのか、生の意見を紹介しながら、共働き夫婦の子育て支援について考えてみましょう(調査した保育所の延長保育は夕方6時30分~7時が多く、その実施率は68%でしたが、97%が今後の増加を予想していました)。

子どもにとっての延長保育 

子どもにとってのプラス点は、「遊び場があり、異年齢の友達がいつもいる」「4歳以上には問題が少ない」であり、ついで、「二重、三重保育から解放される」「母親に時間的な余裕ができストレス発散になるので、子どもにやさしくなれる」「密着している親子関係にはよい」などでした。

マイナス点としては、心身への負担(とくに0~2歳の低年齢児)を心配しており、「生活リズムが夜型になり、疲労が取れないのか昼間ボーッとしている」「親子接触時間が減り、親との一対一のスキンシップや甘えの充足が不十分になりがち」「集団生活が長引き緊張が続き、リラックスする時間の減少が、体の疲れと心の欲求不満につながっている」などの意見が大勢でした。保育士たちは、家庭的な雰囲気の部屋づくりや保育内容の確保、親代わりの役割に配慮して、延長保育に対応しようとしていました。

親にとっての延長保育

親にとってのプラス点は、「送迎時間を気にせず、仕事に専念できる」「時間的に余裕ができる」などですが、「かえって家庭に帰ってからの忙しさが増すので、母親の健康への心配や家事負担感が増えるのではないか」というような、母親と同じく働く女性の視点からの保育士の意見はかなり厳しいものがあり、マイナス点の指摘が多いことに驚かされました。

「園は家庭には代われない。家庭が寝るだけの場ではおかしい」「延長保育が、親の労働時間の増加でしかなく、親子の接触時間の減少とその内容の貧しさにつながっているのではないか」という危惧、「親の時間の余裕が、子育ての余裕につながるのか」「子どもの世話は他人任せでよいのか」という懐疑、「親が楽するほど、子どもの育ちは悪くなっていく」「必要がないのに預ける親もいる」などの親への批判、「子どもの成長過程を親が知らないままでいいのか」「親の子育て心を萎えさせる」「親が大人として育っていけなくなるのではないか」などの親の成熟を心配する声、さらには、「親が楽をするだけの支援の手伝いはしたくない」「長時間預かることが支援だとは思えない」「保育所ではしかたがないが、幼稚園ではしてはいけないと思う」など、保育士自身の自己葛藤も見られました。

延長保育の直接の担当者となることが多い独身や未婚の保育士の中には、「女性も働く時代だからしかたがない」「親子関係は内容と密度の問題。親がしっかりしていれば心配ない」「子どもも小さい時から、自立してしっかりするようになることが大切」「親と保育士との話す機会が増え、親の気持ちを理解できるようになった」など、少数ながら前向きに受け取る意見も見られました。

保育士から見た延長保育

しかしそれ以上に、延長保育は、「子どものためよりも、親のためでしかない」「長期的に見て、本当の子育て支援になるのか疑問に思う。親が子育てに喜びを感じ、親自身が苦労して親子の絆をつくることが親子の将来にとって最も大事なこと。子育て支援が、子育て放棄につながらないか胸を痛めている」「親が仕事と子育ての両立にイライラしている。預けっぱなしの親、行事に参加しない親、無反応な親が多い。親の関心、親からの感謝の気持ち、親の子育ての意欲があれば応じる態勢はあるが、保育者としての意欲がなくなる現状である」など、現状への懐疑的な意見が多いのが事実です。

総論は、「延長保育が子育て支援という短絡的な考え方ではなく、育児そのものを喜びと感じることができる風潮がほしい。上の世代が若い世代を受け入れる力がなくなりつつあるいま、若い人たちが育児に関心をもてるような世代間交流を考えていきたい」、そのためには、「延長保育よりも、幼い子どもをもつ親の労働時間の短縮、母親の再就職や労働保障制度をつくることが先決。保育所では、乳幼児期の親子関係づくりにマイナスにならないような、そんな親子の絆づくりの支援をしていきたいと思う」という意見に集約されるといえましょう。

家庭支援者である保育士たちの新しい役割

この調査の保育士の86%は、「保育士は子どもの保育だけをすればよいと思う」とは思っておらず、78%が「不足している親子のかかわりを援助することは、保育士の役目であると思う」と答えています(幼稚園で60%、保育ボランティアで78%)。また、「保育士が親の子育てに介入することは、好まれないと思うか」の問には、約65%が「ちがう」と答え、「そうだ」の33%を上回っていました。

保育者たちはすでに、次世代の主人公である子どもの健全な成長のためには、親への支援は避けて通れないことを認識し始めています。そして、子育て体験の乏しい親の世代を理解し支援することの必要性を感じ取り、「子どもの家庭での様子を親に聞き」、「保育中の子どもの言動を親に伝え」、「批判することなく親の話を聞き」、「親を励ましたり、ほめたりし」、「親に問題点の指摘だけではなく、具体的なやり方や見通しを伝え」、「子育て以外の親の相談にのり」、「親の友達づくりを援助する」役割を取り始めていました。

「子ども預かり型」支援から「親子関係づくり型」支援へ

私たちは、21世紀の家庭支援として、子どもだけを「預かる」発想から一歩進んで、親子が共に育つ家庭支援、「親子関係づくり型」支援を提案しています。これからは、「子どもを預かるほど家庭が機能を失い、親も子も疲れる」ことのないような支援、親の労働支援だけではなく、親が成熟する機会と親子の信頼関係を充分に形成でき、子どもの成長・発達が保障される家庭支援が求められています。太陽と水、きれいな空気とこやしを施しながら、親子の根っこの部分をゆっくり、そしてしっかりと育てる子育てができる、子育てを楽しむ余裕と自己実現できる生き方を母親に保障する、子育てに参加する時間と喜びを父親から奪わない社会のあり方を実現する、そんな家庭支援であってほしいと願っています。

「親子関係づくり型」支援の担い手は、保育者が最もふさわしいと思います。なぜなら、保育所や子育てネットワークには、親子が共に相まみえ、育ち合える条件が揃っており、親子の間をつなぐ位置にいる保育者の経験はそのまま、親子育ち、親子育ての支援者としての条件を満たしているからです。保育者は、その成長を促す豊かな生活体験を通して人間発達の基盤を支える「子どもへの支援者」であるばかりでなく、子育ての協働者として親を支え、励まし、育てる「親たちへの支援者」でもあるのです。

多くの調査結果が物語るように、共働きの母親たちは専業の母親よりも、「子育てが楽しい」「子どもがかわいい」と感じている割合が高いのです。共働きの親は、自分たちだけの子育ての限界を肌で感じ、保育士との連携が子どもの成長に欠かせないことを知っています。そして、保育士の支援があるからこそ、親子が成長できるありがたさも分かっています。これからの保育者は、保育の専門家としてだけではなく、親子が集い、遊び、学び、相談する場として保育所を位置づけ、親子関係を支え、親を育てる家庭支援の専門家として、その新しい役割を模索してほしいと願ってやみません。

参考文献: 中野由美子・土谷みち子編著『21世紀の親子支援-保育者へのメッセージ-』
1999年、ブレーン出版
家庭教育研究所紀要21号『今後の育児支援を保育者の立場から考える-保育者調査の結果をふまえて-』
1999年、財団法人小平記念会家庭教育研究所

 

中野由美子(なかの・ゆみこ)

(財)家庭教育研究所教育委員。目白学園女子短期大学生活科学科教授。

1944年 生まれ。京都大学教育学部卒業。東京大学教育学博士課程修了。

子育てにおける 母親・父親の役割やその影響に関する研究、両親の成長を支援する両親教育に取 り組む。

共著に『21世紀の親子支援』(ブレーン出版)、『子どもの発達と父親 の役割』(ミネルヴァ書房)など。