どくろでショック」への素晴らしいアンケートに感謝!

「どくろでショック」への素晴らしいアンケートに感謝!

 

年長組で経験する「どくろでショック」の数遊びゲームは、共励保育園の研究会で考案されたものです。遊びながら数の概念を獲得するゲームですが、その裏に子供たちの社会性を育む意図が隠されています。

6月15日に行った保育参観で、年長組はこの「どくろでショック」を楽しんだのですが、参観をされた方から次のようなアンケートをいただきました。

見事にこのゲームの神髄をとらえ、文章で表現してくださっています。加えて、松居先生のご講演に関するご意見はとても重要な問題を含んでいますので、これは皆さまに是非読んでいただかなくてはいけないと思いましたのでご紹介いたします。

ちなみに共励保育園では、子供たちへの教育はとても大切と思っており、「数」と「言語」の教育については系統的なカリキュラムを組み、保育士たちも理念を学びがなら保育実践をしております。                      (長田)

 

〜保育参観感想〜

 

「どくろでショック」、ショックだった。

ダブルどくろのカードを引いたとき、そのショックは起こりやすい。

手持ちの豆を全て返す不運、そこがショックのポイント、ではない。

ゲームには勝ち負けがある。勝てば嬉しく、負ければ悔しい。

運だけが勝敗を左右するこのゲームでは、勝者となる機会も敗者となる機会も、みんなに公平に訪れる。誰もが、嬉しさも悔しさも体感することになる。

ダブルどくろのカードを引き、勝者の座が遠のく不運に泣きだす子、そして、その子を慰めようとする子供たち。そこがポイントだ。

同じようにダブルどくろのカードを引いたことがある子には、自分の経験をもとに、その子の気持ちを考えることができるのだろう。

泣いていた子は、やがて周囲の励ましを得てゲームに復帰する。勝者の時の記憶もまた、自らを励ますのだろうか。

子供たちがゲームに熱中しながら、知らず知らずのうちに他者への共感を身に着けていっている—— 私には、そう思えた。その姿こそがショックだった。

(年長組保護者)


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