「便利な保育園が奪う本当はもっと大切なもの」を出版しました。
保育の世界に市場競争原理が導入されるようになった1995年頃からの保育施策の迷走ぶりには目に余るものがあります。そして今、規制緩和を梃子にした新しい保育システムが実施されようとしております。
一気に進む節操のない規制緩和は、待機児童の解消を旗印にして進められておりますが、本来の目的である少子化対策としての論拠を全く失っております。日本の子供たちのことを思うと「保育はこれでいいのか?」という思いが込み上げてまいります。
ここ数年、主任保育士たちと努力を重ね、「子供たちの発達と自分づくり(1歳〜5歳)」の完成を目指してまいりましたが、本書はその作成過程から派生し、現行保育施策の問題点をまとめて一冊の本にした方が良いのではないかということになり、先行出版することになりました。
保育に携わってから40年余り、保育・教育とは何かを問い続けてきた共励保育園の現場から生まれた保育施策に対する問題提起です。是非ご一読の上、厳しいご批判を賜りますようお願い申し上げます。
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